久しぶりに山に行ってきました。冬の蓼科山、聞いてたとおり良かったです。駐車場から登山口までは5分ほどで、頂上まで道に迷う心配も皆無、適度な急坂もあるので登った感もバッチリというまさに雪山初心者のためのような山でした。
例によって山頂は強風で視界はいまいち。眺望はほとんど楽しめませんでしたが、途中の樹氷がとても綺麗で大満足です。一応ピッケルも持って行きましたが出番はなし。ワカンがあった方が色々できたかもしれません。でも、本当に久しぶりに一人きりで、自分のペースでゆっくりすることができた、貴重な時間となりました。
なにせ最近はじまった新しい仕事はこれまでのライフスタイルとは正反対。膨大な情報を処理しきれないまま時間に追われ、一週間が瞬く間に過ぎていきます。メンションが来たら基本即レス、時間管理がとにかく大事。常にメモ帳を片手に忙しく飛び回っている、という具合です。
この十数年は、取り込む情報はあえて最小限、レスは一日2、3回でまとめて返すことで集中力をキープするという方針で、メモもほぼ取ることはありませんでした。ヨガのクラスでは伝統的にメモを推奨していません。その時に、その場で吸収できたものだけを持ち帰ればそれでよし。だから同じクラスを何度も受けて、少しずつ学びを深めていくことが推奨されます。ですが、今はそんなことはいっていられません笑。毎日に必死に、周囲の方々に助けられながら、徐々に新しい環境に慣れてきています。なお、通勤中に聞く音楽は坂本龍一、Haruka Nakamuraあたりからマキシマム・ザ・ホルモンになりました(ホルモンは若かりし日の僕のバンドへの未練を断ち切ってくれた偉大なバンドです)。
「郷に入っては郷に従え」ということで、上司に倣って昼食は移動中の車で済ます、なんなら息抜きにたまにタバコも吸う、という塩梅で、ヨガ講師としては不良の類に思われそうですが笑おかげさまで元気にやっています。
「タバコ」というと昨今のキラキラヘルシーなヨガのイメージでいうとNGかと思われがちですが、そもそもインド亜大陸で育まれたヨガの伝統においては「執着」こそはタブーであるものの喫煙そのものが禁じられているということは僕の認識ではないわけで、自分と他者の健康を損なわないよう留意していれば、喫煙という行為から精神的安定を得ることに問題はないわけで、、、と言い訳は無限に続けられそうなので、この話題はこの辺で。こんなことを書き出すあたり、やっぱりなにかしら罪悪感を感じている証拠だと思うので、多分そのうちまたやめるだろーなーと思っています。笑。
今回の山行も、久しぶりだったけど体はまったく問題なし。トレーニングのつもりでバックパックに不要な荷物を詰め込んだりもしましたが、筋肉痛もなさそうです。常日頃から言っていることですが、これはやっぱりヨガの賜物で、身体能力以外で鍵となるのは呼吸とバンダ(なお、喫煙者にとってヨガの呼吸は最高のデトックス)。今度カモシカスポーツでやるクラスではそのあたりも少しお話させていただきます。自称不良ヨガ講師ではありますが、クラスはきっちりやらせていただきます。
いつ行っても、山はとても良いものです。
一人で山道を歩いているとたくさんのことを考えます。頭を抱えたくなるような過去の出来事が浮かんで来たり、逆にちょっとした宝物のような記憶をふと思い出したり、明日からのことを不安に感じたり、一方で楽しみなイベントにワクワクしたり。
思いつくまま自由に思考を巡らせていると次第に頭の中は空っぽになっていき、ふとした拍子に足が止まります。それは、視界に入った樹氷のひつ粒一粒がほとんど同じ大きさだと気付いた瞬間だったり、聞き慣れない動物の声を耳にした瞬間だったりと様々で、そこからは気持ちが今この瞬間だけに向かいはじめます。はたから見れば、何一つうまくいってないようで、失敗ばかりのような自分の人生が愛おしく思えます。たくさんの人に助けられながら今こうしていることに、どうしようもなく感謝したくなってきます。だから自分は、山が好きなのだな、と思います。
人と登る山ももちろん楽しいですが、一人の山はやっぱり格別。でも一人の山行は当然全て自己責任。というわけで、山を登るみなさまには、常日頃からヨガで鍛錬することをここで改めておすすめさせていただきます。
カモシカスポーツで開催する「山登りのための山ヨガ」は2/22(日)。まだスペースはあるのでメールでのご予約お待ちしてます!