はじめての方へ
アシュタンガヨガもマイソールクラスも、ある程度ヨガの練習経験を積んだ人向けであると誤解している方をしばしば見受けますが、結論からいうと全くそんなことはありません。
伝統的なマイソールクラスに参加することにより、ヨガビギナーの方も、アシュタンガヨガビギナーの方も、安全に無理なく練習に取り組むことが可能です。そして何より、自分の成長を実感しやすいため誰でも楽しめるヨガだと思います。
ですから、興味がわいたらまずは深く考えず、スタジオに来てください。思い立ったが吉日です!
アシュタンガヨガ未経験の方は、最初は基本のシーケンスである太陽礼拝を覚えるところからスタートします。そこから徐々に一つずつ、成長に合わせてアーサナが追加されていきます。
下の動画はインド・マイソールでアシュタンガヨガの伝統を伝えるシャラート先生がアメリカのヨガ情報サイトSONIMAに提供したクラスです。
見ていただくと中央の男性は両サイドの女性と比べて少し体が硬めなのがわかると思います。よく「体が硬いからヨガはできない」と言う声を聞きますが実際は全く逆。硬い人ほどヨガを練習することで体が柔軟になっていく面白さを感じやすいです。
まだ練習に慣れていない方に覚えていてもらいたいのは
「難しいアーサナをたくさんすることが良いことではない」
ということです。
手足を驚くような方向に曲げたり、かっこよく逆立ちをしなくても心身を健康にしていく効果的な練習は可能です。まずは各アーサナの間、目線を決められた場所へとしっかり定めて、深い呼吸をして、その呼吸に集中すること。そして何より
「なるべく毎日練習をすること」
これが一番大切なことです。無理をしてハードな練習を週1日こなすよりも、毎朝早起きをして、決められた練習をきちんとこなすライフスタイルを確立する方がよほど心身にポジティブな変化が起こります。
伝統的には練習は週5、6日。週に一日はお休みがあり、さらに満月と新月の日も練習を休みます。女性は生理の最初は最低3日は休みましょう。
練習を始めたばかりの頃は、練習の基盤を確立するための大切な時期です。ですから、少なくとも週3パスを使って週3回通うチャレンジをしてください。パス所持者はオンラインクラスも無料で参加できるため、スタジオにくるのが難しい日はオンライン参加も歓迎です。
僕もアシュタンガヨガを始めるまでは極端な夜型人間だったので、人によっては慣れない早起きが大変なのはよくわかります(笑)ですが、ここは一念発起。新しい習慣を手に入れるためにがんばりましょう!
もちろん仕事の都合など、朝の練習が難しい場合もあるかと思います。どうしても週3日の練習が難しい方は回数券を使っての参加となります。夜勤の方は勤務明けの参加ももちろんOK。練習を継続していくために、各自のライフスタイルにあったベストなスタイルを探しましょう。
伝統的な練習スタイルを受け継いでいきたいアシュタンガヨガ信州では、初心者の方のドロップインは受け入れておらず、体験参加も基本的にはありません(たまに体験ワークショップなどは行っています)。
全くの初心者の方がドロップイン料金を払って太陽礼拝を15分だけ練習して帰っても、損をしたような気になってしまうかもしれません。何より、一回試しただけではアシュタンガヨガの魅力は理解しづらいのではないかと思います。ですから、まずはある程度スタジオへ通って練習を継続してみてください。
何を持って初心者とするかは難しいのですが、ここではひとまず「ハーフプライマリーまで一人で練習していない方」とさせていただきます。
ホットヨガや一般的なハタヨガ、ヴィンヤサヨガ、陰ヨガ、パワーヨガ、アイアンガーヨガなど他のヨガの流派やピラティスを経験してからアシュタンガヨガをスタートする人も多くいます。一緒に新しいチャレンジを始めましょう!