燕岳元旦登山
昨年に続き今年も冬場の燕岳に登ってきました。今年は大晦日を中房温泉で過ごし元旦の朝から登り始めるというスケジュール。天気予報が直前まで悪めだったので行くか行くまいか悩みましたが、例によって結局は決行。結果、今回も最高の山旅になりました。
元旦の朝は予報変わって快晴。稜線に出るまでは快適な山登りです。前日に降雪があったので最初からアイゼンを付けてスタート。
登山者も多くトレースはバッチリで、赤旗もしっかり設置してくれているので安心。ありがたいです。
去年より雪が多いとのことだったので念のためワカンを用意してきましたが出番はありませんでした。
が、ほのぼのした山登りもやっぱりいつまでもは続きません。
稜線に出てしばらくすると風雪が強まって、燕山荘に到着する頃にはすっかり猛吹雪。これは去年とまったく同じパターンです。残念ですが、慣れました笑。燕山荘には避難小屋?らしき裏口から転げ込むように入ることに。
到着するとちょうど餅つき中で美味しいお餅を振舞っていただきました。
天候が回復する見込みがなかったのでこの日は頂上アタックは見送って翌朝へと持ち越しましたが、翌朝はさらに悪条件になりました。
ここでも例のごとく、行くかやめるか散々悩みましたが、男3人意を決して吹雪の中ピークハントへ臨みます。
燕山荘までは大勢人が来るけれど、わざわざ悪天の中頂上を目指すのはほんの一握り。これも去年と同様です。
燕山荘から頂上までは片道せいぜい30分足らず。ですが、その間みんなで顔を見合わせて「引き返す?どうする?」と相談すること3回。。1人だったら引き返していたかもしれません。笑。こういう時は誰かと一緒だとやっぱり心強いものですね。
どうにかこうにか無事頂上を踏んで、合戦小屋まで下ったら気分的には山行は終了。即席パーティーも解散となり、あとはのんびり下山しました。
今回登りながら考えていたメインテーマは山とヨガの相性についてです。
40代にはいって少しづつ体力の衰えを感じはじめ、最近は色々あってコンディションは常に万全とは程遠い状態で毎日を過ごしています。
ですが、年に数回山に登る時、体力的に問題を感じたり、怪我や筋肉痛に悩まされることもありません。自分のレベルにあった無理のない山行を計画しているということもありますが、たまにしかしない山登りを快適に楽しめるのは日々のヨガの練習の賜物だと思っています。
アシュタンガヨガの練習は筋力と柔軟性のバランスをほどよく整えて、強く育んでくれます。立位のポーズから始まるので足腰に効くのも特徴的。
練習中の基本的な体の使い方も、登山に大いに通じるものがあるということを毎回確認しています。
そして何より、呼吸に意識を向けて集中すること。呼吸に意識を向けることで安定したペースで平静に歩を進められるし、判断をしなければならない時に落ち着いて対処できると思います。
以前からアシュタンガヨガと山登りは相性がいいと感じていましたが、今回で確信です。
「山をやる人に、ヨガは良い」
これを今年のメインテーマとして広めていきたいなと思っています。
また、これまでヒザだけは山に登ったあとほんの少し違和感を感じていたのですが、今回はそれもありませんでした。
これは去年参加させていただいた岳都まつもとの「山岳医療講習」で習った歩き方を実践したからだと思っています。ちょっとしたことでも、やっぱりその道のプロから学ぶと違いますね。
今回もカモシカスポーツのスタッフのみなさんに相談にのっていただきました。何せ慣れない冬山登山。わからないことだらけの自分に親切丁寧にアドバイスをいただき本当に感謝しています。Googleに教えてもらうのも手軽で良いですが、僕はやっぱり直接店員さんに教えてもらう方がわかりやすくて好きです。
あとは、厳冬期にもかかわらず毎度最高のおもてなしをしてくれる中房温泉と燕山荘のスタッフのみなさんにも感謝しかありません。
大勢の方々のおかげで今年も最高のスタートが切れました。
改めまして、新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
みなさまが最高の一年を過ごせますように。
この空がホログラムだろうが仮想現実だろうが、きれいなことに変わりはないな、と思いました。
0コメント