日本アルプスヨガセンターメルマガVol.12
メルマガのサンプルです。サンプル公開は一旦これで終了です。購読希望の方はお手数ですがメールでお知らせください。
みなさま、おはようございます。日本アルプスヨガセンターの鳥井です。3月の満月から2日遅れての発行となりましたメルマガVol.12。今回もとりとめのないよもやま話になりそうですが、よろしくお付き合いいただけたらと思います。
僕の住んでいる長野県の山間の町は未だに朝方の気温は氷点下。昨日から雪が降り続いてまた冬に逆戻りです。でも、五寒二温くらいを繰り返し、少しづつ確かに春の足音は聞こえてきています。おかげさまで今年も五体満足健康に冬の山場は超えることができました。
ヨガをはじめてこのかた、睡眠不足と疲労にやられている時以外は健康なのが当たり前となっていて、滅多に風邪をひくこともお腹が痛くなるようなこともありません。健康なのが普通ということはとてもありがたいことですが、あまりにも当たり前すぎて最近はそれに感謝するようなことも滅多になくなって、この度改めてそれってすごいことだよなー、とヨガの恩恵を噛み締めているところです。
ヨガの練習を続けていくことで、筋力や柔軟性などの身体能力は向上します。そして、それだけでも多くのポジティブな変化を感じます。ですが、ヨガが他の運動と異なる部分はそれに加えて、種々の生活面における変化が否応なく付随してくるところです。
ヨガとある程度真剣に向き合うとヨガの様々な教えに触れていくことになると思います。その中には仏教にも通づる「足るを知る」や「不殺生」などの勧戒や禁戒のようなものも含まれます。
たとえそういった教えと真剣に向き合うつもりがなくっても、日々アーサナの練習を続けていくと、なんとなく自分のライフスタイルがそういったヨガ的な方向に向かっているのに気づく瞬間がやって来ます。
毎朝練習をするとしたら、その時間を作るだけでもなかなか大変で、そのためには1日の中でよけいなことをしている暇はありません。その結果、ライフスタイルはよりシンプルに洗練されたものになっていくのが通例で、食事や服装、趣味や娯楽に至るまで、無駄なものが徐々にそぎ落とされていくことになるはずです。
目標のために何かをするのではなく、逆にしないことを増やして身軽になっていくこの感覚は特別で、物質的にも精神的にも手放せるだけ手放した後に残ったものは、自分にとってかけがえのないものなのだと気づくに至ります。これまで当たり前に手元にあった物事の、手触りが以前と異なっていることに気づきます。そうして自然と、自分の周囲に残された大切なものだけと、人生を歩みはじめます。
このメルマガは、ヨガ初心者の方から超ベテランさんまで様々な方々が読んでくれています。10年20年練習を続けている方に今更僕が何かいうことはないですが、まだヨガが習慣になっていない方は、ぜひ騙されたと思って練習を続けてくださいね。説得力があるかはわかりませんが、僕はあんまり人を騙すことはありません。笑。
うちのHPにシャラート先生の練習用動画をまとめたページを作ったので、よかったら参考にしてください。慣れないうちは毎日少しづつコツコツと。一日10分でも良いのでなるべく毎日やりましょう。健康が当たり前って本当に良いことです。
https://www.naoki-ashtanga.com/
今取り組んでいるシャラート先生の著作『Ageless』の翻訳は現在中休み中で、上訳の開始までは後ちょっと。自分の訳を見返しながら、改めて良い本だな、と感銘を受けています。たとえありふれた言葉であったとしても、誰の口から発せられたかということは重要で、僕にとってはやっぱりシャラート先生が言ってくれたからこそ響くメッセージというのが多々あります。
本の後半で、先生はマハーバーラタの物語に少し触れています。主人公の1人、ユディシュティラが騙されて与えられたカーンダヴァプラスタという不毛の土地を、インドラプラスタという理想郷へと変えた、というこのくだりは本全体の中でも僕が特に好きな部分です。苦境にあってもそれをものともせず、理想のために最善を尽くすというあり方は、僕たちがこれからの時代を生きていくために決定的なヒントだと思っています。
思い描く暮らしを求めて場所を転々と変えるのではなく、その場所で何ができるのか。自分の思いと振る舞い次第で、どんな状況であってもより良い毎日を送ることはできるはず。本当に充実感を感じて人生を楽しめる瞬間は、「より良い結果」を手にした時ではなく、その結果に向かって努力を重ねる日々そのものだからです。
僕はマハーバーラタはきちんと読んでいませんが、インド神話には僕ら現代人もハッとさせられるような教訓めいたお話がたくさんあります。僕がこれまでに読んだ中でのおすすめは『インド神話物語ラーマーヤナ』。すごく読みやすくまとめられていて、読んでいて爽快感がありますよ。インド神話に興味がある方はぜひ手にとってみてください。
と、本の話などをしだすときりがなくなってしまうので、そろそろ終わろうと思います。
これからしばらくはスケジュールが多忙を極めると思うので、次回いつメルマガを発行できるかわかりません。なので、締めに何か良い感じのことを言いたくて、あれこれ思いをめぐらせながらこれを書きました。
色々と翻訳関連の話なども思いついたのですが、最後まで残ったのは最初に思いついた映画の名台詞。
とても有名な映画のとても有名な言葉なのでおそらくみんな知っているとは思いますが、やっぱり良いものは良いと思うので紹介しておきますね。
「Life was like a box of chocolates. You never know what you're gonna get.」
映画って本当に良いものですね〜。
では、どうぞみなさま、良い日曜日をお過ごしください!
鳥井ナオキ
0コメント